人々を脅かす魔の者との闘い…。
壮絶な戦いの中で、青年は傷つき、ボロボロになりながらもその歩みを止めることはなかった。
やがて戦いは終局へと向かう。
故郷に戻った彼を待っていたのは、魔物になぶられ、無残な姿となった恋人の姿。
自分たちの命欲しさに、青年の恋人を魔物に差し出して、難を逃れたのだ。
その姿を見て、青年の心は闇よりも深く、炎よりも熱く、雷よりも激しく猛り狂う。
気が付いた時には故郷は火の海に沈んでいた。
この世界は間違っている。
己が正すと心に決めて、青年は再び立ち上がる。
以前守ろうとした世界を討ち果たすために…。