モニターを前にニヤニヤしているのは私の友人だ。
機械工学を学び、何をするのかと思っていたが、なんとAIの女の子と語り合うプログラムの開発にいそしんでいたのだ。
多くの人は呆れたように、口々にもっと違うことをしろと言っていた。
しかし、私は彼のそういう自分に素直なところが大好きだ。
やはり、人間は自分の欲望に突き動かされて動くものだと思う。
彼女を前にしても、AIの女の子が艶めかしい声を出すことも厭わない彼はまごうことなき、私の友人いや、親友なのだ。
今日も今日とて、彼の最新のプロジェクトの手伝いに来ている。
さて、今日は一体どんな一日になるかな…。