店の営業時間中でも客足が途絶える時間がある。

それは午後の16時過ぎだ。

その時間になると、何故かぴたりと客足が止まる。

それまでは休む間もなく、飛び回っているので、気が付いたらこの時間になっているのだ。

この時間が何よりの楽しみなのだ。

一人でゆっくりとお茶をしながら、窓越しに外の景色を眺める。

忙しい日常の中の止まった時の中。

聞こえるのは店内にある時計の時を刻む音だけ。

このまま時が止まればいいと思いながら、ただのんびりとする。

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