主を守るためにその力を振るう戦闘ロボット。
主と認めた相手のために、日夜休むことなく活動を続ける。
そのはずだったが、ある猫との出会いをきっかけに、ロボットの中にあるはずのないものが芽生え始めた。
決して生み出すことができず、決して説明をすることができないもの。
それが徐々に自覚的になるにつれて、ロボットは正義とは何か悪とは何かを考え始める。
猫と仲良しの少女が尋ねる。
どうして、そんなことを考えるのかと?
ロボットには理由がわからない。しかし、猫と少女はわかっていた。
ロボットは人間と変わらない、命を持っているのだと。
主を守るために今日もその力を振るう正義のロボット。
自らが主と認めた一匹と一人のために、害悪となる者たちを屠り続ける。